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コンドームで予防
 
性感染症予防

コンドームによる避妊は男性の尿道経由での性感染症や、精液・血液の膣内接触による性感染症の予防に有効である。ただし毛じらみなど、保護対象外部分の接触によるものには効果がない。
欧米での性教育ではこの点に重点が置かれている。特にエイズ(ヒト免疫不全ウイルス感染症、HIV感染症)について多くの疫学調査が実施されており、これらの結果から世界保健機関 (WHO) は2000年に、コンドームの使用によってHIV感染リスクを85%減らすことが可能だとの試算を報告している。コンドーム使用によって完全に感染防止出来る訳ではないが、HIVには有効なワクチンが存在しないことや、抗HIV治療に掛かるコストとの兼ね合い、また他のウイルスに対するワクチンの場合の予防効果の実績などと比較しても、コンドームによるHIV感染予防の持つ効果は大きいものだという判断から、WHOはエイズ対策の一環としてコンドームの使用推進キャンペーンを行っている。
性行為感染症については疫学調査の方法や対象集団の選択等に議論があるものの、体液を介して感染する淋病やクラミジアなどについては効果があると証明されている。ただし、陰部に生じた潰瘍などの病変部から感染する性器ヘルペスや梅毒、あるいは病変を伴わない粘膜から直接、皮膚に感染するヒトパピローマウイルスなどについては、完全に感染を予防できないが接触の機会を減らす事が出来るため、感染を防止する一定の効果がある。また、製造、管理が不十分な一部の新品のコンドームにHIVを通す小さな穴が無数に確認され、世界保健機構もコンドームだけで完全にHIV感染を予防出来るとは考えていない。その為、どのメーカーにも「コンドームでエイズや性感染症は完全に防げない」と明記するように呼びかけている。なお日本では医療機器として承認されたコンドームだけが販売されており、工場では電気導通方式で機械による全数ピンホール検査を行っているため[2]、小さな穴のあいたコンドームが販売されることはない。